実家には親と兄弟・姉妹それぞれの世帯が暮らし、親が住まなくなった後も一世帯以上が残る予定です。
世帯ごとに使う部屋が分かれていても、土地や建物の名義まで分かれているとは限りません。誰がどこに住み、何を負担し、どんな時に考え直すかを世帯別に確かめます。
あなたは、複数世帯の暮らしを見直す時と、今から家族で確かめられることを順に整理できます。
親と、兄弟・姉妹それぞれの世帯が同居しており、いずれかの世帯が住み続ける予定のケースだと、今後どんな時に状況が変わるのか
親が離れて空く場所が生まれた時と、一世帯の居住希望が変わった時に、使う場所と費用を確かめ直します。
親が実家を離れて空く場所が生まれた時
親が施設などへ移る時は、親が使っていた部屋や共用部分を誰が使うのか話します。
空いた部屋を一世帯が使えば、光熱費や掃除、修繕の負担も変わります。親の家財を置く部屋として保つ場合もあります。
間取り図へ現在の使用場所と親の転居後の希望を書き、違う色で区別します。
一世帯の住み続ける希望が変わった時
一世帯が転居する、人数が増減する、住む場所を変えたいと申し出た時は、全世帯へ知らせます。
一つの世帯だけの変更でも、玄関、台所、浴室、駐車場などを一緒に使う世帯へ影響します。費用の分担も確かめ直してください。
新しい希望は、世帯名、回答日、見直したい時期と一緒に書きます。
【落とし穴】親と、兄弟・姉妹それぞれの世帯が同居しており、いずれかの世帯が住み続ける予定の人で、実際に起こりうるケースを紹介
暮らす場所が分かれて見えても、共用部分や登記上の名義を確かめずに将来を決めると、世帯間の理解が食い違います。
一世帯が残れば共用部分も使えると思った
住み続ける部屋と、共用部分の使い方は別々に話します。
「兄の世帯が二階に残ることは家族で決めました。親が使っていた一階の台所と駐車場も兄が使うと思っていましたが、妹は親の荷物を置くつもりでした。」
一世帯が残る合意だけでは、空いた場所の使い方まで決まりません。この例から学べることをまとめます。
- 専用の場所と共用部分を分ける
- 親の家財を置く場所を決める
- 使い方を見直す時期を書く
間取り図へ世帯ごとの希望を書き、重なった場所から話しましょう。
世帯ごとに住戸が分かれているので名義も別だと思った
玄関や台所が分かれていても、登記上の名義は土地と建物の資料で確かめます。
「実家は二世帯住宅なので、一階は親、二階は兄の家だと思っていました。登記事項証明書を確認すると、建物は一棟で親の名義でした。」
使う場所と名義が同じ単位とは限りません。この例から学べることをまとめます。
- 土地と建物を別々に確認する
- 建物の数と名義人を確かめる
- 使用場所から名義を推測しない
登記事項証明書は法務局で取得できます。取得方法や登記の読み方に迷ったら、対象の土地・建物を特定して専門家へ相談してください。
出典: 法務局「登記事項証明書(土地・建物)、地図・図面証明書を取得したい方」
今のうちにできること・やっておくとよいこと
使用場所を図にし、名義と希望を確かめ、住み続けるためのお金を計算します。
今と将来の使用場所を世帯別の図にする
間取り図を用意し、親と各世帯が現在使う場所を色分けします。次に、親が離れた後に使いたい場所を別の色で書きます。
玄関、廊下、台所、浴室、庭、駐車場も省きません。希望が重なる場所には、決める相手と話す日を書きましょう。
使用場所と土地・建物の名義を分けて確かめる
図にした使用場所と、登記事項証明書に記載された土地・建物を別の資料として並べます。
土地の名義人、建物の名義人、持分、建物の数を確認します。名義人が複数なら、住む世帯だけでなく、記載された人へ希望を伝えます。
各世帯の希望と見直す出来事を別々に聞く
各世帯へ、住みたい場所、期間、負担できる費用、見直す出来事を聞きます。
| 世帯 | 住みたい場所 | 見直す出来事 | 回答日 |
|---|---|---|---|
| 兄の世帯 | 二階と駐車場一台分 | 転勤 | 2026年8月10日 |
| 妹の世帯 | 一階の一室 | 子の独立 | 2026年8月12日 |
表は架空の例です。世帯の代表者だけでなく、配偶者など実際に暮らす人の回答も確かめます。
残る世帯の維持費と取得資金を確かめる
固定資産税、保険、ローン、光熱費、修繕費を並べ、現在と親の転居後の支払者を書きます。
家を取得したい世帯は、維持費と取得に必要な資金を分けて計算します。評価や家族間の金額、税金は個別に変わるため、資料がそろってから専門家へ相談してください。
まとめ:使用場所と名義を世帯別に確かめる
一世帯以上が住み続ける実家では、使用場所、土地と建物の名義、家族の希望を別々に確認します。
最初の一歩は、間取り図へ親と各世帯が今使う場所を書くことです。ここを飛ばすと、親が離れた後に誰がどこを使うかを話せません。
使用場所が分かったら、登記事項証明書と各世帯の回答をそろえてください。つぐーるでは、複数世帯が暮らす実家の使い方を確かめることも含めて、実家の将来をこれから考えるあなたに信頼できる情報を提供しています。

