実家で見知らぬ人が暮らしていると聞くと、家族が認めていない人だと考えたくなります。
しかし、実家の相続において家族が知らないことと、以前の所有者が契約や許可をしていないことは別です。
あなたが持つ古い資料から、以前の関係者と今住む人を順に確かめます。
第三者居住・本人と契約不明のケースだと、今後どんな時に状況が変わるのか
以前の所有者が亡くなって記録が途切れた時と、契約者と実際に住む人が違うと分かった時に、関係を見直します。
以前の所有者が亡くなり記録が途切れた時
以前の所有者が亡くなり記録が途切れた時は、家族が知らないことを無断の根拠にせず、所有・管理・契約の記録をたどり直します。
亡くなった人だけが、貸した相手や約束の中身を知っていたことがあります。まず契約書、振込記録、管理会社との連絡、鍵の受け渡し記録を探してください。
古い約束が今も有効か、終わっているかは、資料だけで決めません。誰と誰の約束だったかを整理し、専門家へ確認します。
契約者と実際に住む人が違うと分かった時
契約者と実際に住む人が違うと分かった時は、両者の関係と、誰が誰へどの場所の使用を認めたかを確かめ直します。
契約書の人が連絡の窓口になり、別の人が暮らしている場合があります。管理を任された人が、ほかの人へ鍵を渡した可能性もあります。
名前が違うだけで又貸しや違反とは決めず、契約者、許可した人、連絡の窓口、実際に住む人を別々に書いてください。
【落とし穴】第三者居住・本人と契約不明の人で、実際に起こりうるケースを紹介
家族の認識や書面の名前だけでは、現在の本人、契約、許可を決められません。
家族が知らない人なので無断だと思った
家族が知らない人でも、以前の所有者との約束を確かめる前に無断と決めないでください。
次は、よくある形をもとにした架空の例です。
相続した実家に、家族が会ったことのない二人が住んでいました。家族は退去を求めようとしましたが、書類箱から以前の所有者宛ての振込記録と連絡メモが見つかりました。何の支払いか、どんな約束だったかはまだ分かりません。
家族が知らないという事実を、約束がないという結論へ広げた例です。
この例から学べることをまとめます。
- 以前の所有者の資料を先に探す
- 支払いの相手、名目、期間を分ける
- 無断かどうかを家族だけで決めない
資料が見つかっても、住む権利や退去可否の答えが出たわけではありません。契約や許可をした人と今住む人を対応させ、分からない点を専門家へ渡します。
契約書の名前が今住む人だと思った
契約書の名義と、実際に暮らす人は同じとは限りません。
次も、よくある形をもとにした架空の例です。
手元の契約書には一人の名前がありました。家族はその人だけが住むと一覧へ書きました。後で管理記録を見ると、連絡の窓口は契約者、鍵を受け取った人と日常的に暮らす人は別でした。
書面にある一人の名前を、連絡先と実居住者の両方にした例です。
この例から学べることをまとめます。
- 契約者、連絡の窓口、実居住者を分ける
- 人数と使用場所を現在の情報で確かめる
- 名前の違いだけで契約違反と決めない
契約書は重要な資料ですが、それだけで今の生活の形までは分かりません。書面の日付、名前、その人の役割を抜き出し、現在分かることと照合します。
今のうちにできること・やっておくとよいこと
以前の関係者と現在の居住者を、一人ずつ対応させる準備をします。本人への直接接触から始める必要はありません。
一番古い所有・管理・契約の資料から人を抜き出す
手元にある一番古い資料を一つ選び、日付、名前、その人の役割を書きます。以前の所有者、管理者、契約者、許可した人を同じ欄に入れないでください。
登記の資料は所有する側を確かめるものです。今住む人を示す資料としては扱いません。
実際に住む人と使用場所を別の行にする
安全に得られた情報から、実際に住む人の氏名、人数、使う場所、誰から入居の説明を受けたかを書きます。
支払いがあるなら、払う人、受け取る人、何の支払いかも分けます。確認できない項目は「未確認」とします。
資料と人の説明の食い違いを消さない
資料にある事実、家族の説明、契約者の説明、実居住者の説明を別々に記録します。
食い違う内容は、どちらかに合わせて書き換えません。確認日を添え、次に誰へ何を聞くかを一つ決めます。
安全に接触できない時は相談を先にする
威圧、拒否、暴力への不安があるなら、本人へ直接連絡したり訪ねたりしないでください。
安全の相談と、契約や許可の法的な確認は役割が違います。危険への不安は警察へ、契約関係は資料を持って弁護士へ相談します。
まとめ:以前の関係者と今住む人を分けて確かめる
いちばん大切なのは、家族が知らない人でも無断と決めず、以前の所有・管理・契約・許可と、実際に住む本人を対応させることです。
最初は、一番古い契約・許可・管理の資料を一つ選び、そこに出る人と今住む人を分けて書いてください。ここを飛ばすと、以前の契約者と実居住者を同じ人として扱ってしまいます。
手元の資料を一つ開き、名前、役割、日付を記録してください。つぐーるでは、親族以外らしい人と以前の契約や許可の関係を確かめることも含めて、実家の将来をこれから考えるあなたに信頼できる情報を提供しています。

