親と同居する兄弟・姉妹の世帯が住み続ける人が読むガイド

実家で親と兄弟・姉妹の世帯が暮らし、その世帯は親が住まなくなった後も実家に残る予定です。

長く同居していても、家を取得する人や費用の分担まで決まっているとは限りません。暮らしの希望、土地と建物の名義、お金の負担を別々に確かめる必要があります。

あなたは、同居世帯が住み続ける前提を見直す時と、今から家族で確かめられることを順に整理できます。

親と兄弟・姉妹の世帯が同居しており、住み続ける予定のケースだと、今後どんな時に状況が変わるのか

親が実家を離れた時と、同居する兄弟・姉妹が亡くなるか転居した時に、住む人と費用の前提が変わります。

親が実家を離れて同居世帯だけになる時

親が施設などへ移る時は、実家に残る世帯が負担する費用と管理を確かめます。

固定資産税、保険、ローン、光熱費、修繕費は、現在の支払者が同じとは限りません。親の転居後も親が払うのか、住む世帯が引き受けるのかを項目ごとに聞きます。

親の転居は、家の名義が変わる出来事とは限りません。住む人が減ることと、家を取得することを分けて話しましょう。

同居する兄弟・姉妹が亡くなるか転居する時

住み続ける予定だった人が亡くなるか転居する時は、その配偶者や子も実家に残るのか確かめます。

「兄の世帯が残る」という言葉だけでは、兄本人、配偶者、子のどこまでを指すか分かりません。費用を払う人や家を管理する人も変わります。

世帯の一人ずつに現在の希望を聞き、回答日を書きます。家族構成が変わった後も、以前の回答を本人の新しい希望として扱わないでください。

【落とし穴】親と兄弟・姉妹の世帯が同居しており、住み続ける予定の人で、実際に起こりうるケースを紹介

同居の長さや介護の負担は大切な事実です。ただし、それだけで家の名義や家族間の金額まで決めると、話が食い違います。

長く同居したので当然に家を取得できると思った

長く暮らした事実と、土地・建物を取得する話は分けて確かめます。

「姉の家族は二十年以上、親と実家で暮らしています。親も住み続けてよいと言っていたので、家は姉が受け取るものだと家族全員が思っていました。」

住み続ける許可があっても、土地と建物の名義や取得方法まで決まっているとは限りません。この例から学べることをまとめます。

  • 土地と建物の名義を確認する
  • 親の希望を本人へ聞く
  • 別居家族の理解も確かめる

登記事項証明書で名義人と持分を確かめます。親には、誰がどのような条件で住むことを望むのかを聞きましょう。

出典: 法務局「登記事項証明書(土地・建物)、地図・図面証明書を取得したい方」

介護の負担と家賃なしの居住を相殺できると思った

介護に使った時間やお金と、家賃を払わずに住んだ期間は、それぞれ記録します。

「弟が親の介護を担った代わりに家賃を払わずに住んでいました。家族は釣り合っていると思っていましたが、介護費と住居費を金額で確かめたことはありません。」

家族の感覚だけでは、どの費用を誰が負担したかを後から確かめられません。この例から学べることをまとめます。

  • 介護に使った費用を資料から拾う
  • 家の費用を項目別に並べる
  • 親の預金からの支払いを分ける

介護の評価や家族間の金額をここで決める必要はありません。まず、通帳、領収書、契約書から確認できる事実を別の行へ書きます。

今のうちにできること・やっておくとよいこと

名義と居住条件を確かめ、家族の希望とお金の資料を別々に並べます。

土地・建物の名義と現在の居住条件を確かめる

土地と建物の登記事項証明書を用意し、名義人と持分を確認します。次に、同居を始めた時の契約書、親の手紙、家族のメールを探します。

資料が無ければ「口頭で聞いた」と書き、話した人と時期を添えます。書面が無いことを、約束が無かったことへ置き換えないでください。

親・同居世帯・別居家族の希望を別々に聞く

親、同居する兄弟・姉妹、その配偶者、別居家族へ一人ずつ聞きます。

確認するのは、誰が住みたいか、いつまで住みたいか、どの費用を払えるか、どんな出来事が起きたら考え直すかです。回答が違う時は一つにまとめず、名前と回答日を添えて書きましょう。

介護・家の費用・親の預金を分けて記録する

お金は三つに分けます。介護のために払った費用、家の維持や改修に払った費用、親の預金から出たお金です。

支払日支払った人用途金額資料
2026年6月3日浴室の手すり48,000円領収書
2026年7月1日固定資産税72,000円納税通知書

表は架空の例です。金額が不明なら空欄にせず、確かめる資料を書きます。

家の評価と取得資金を約束する前に比べる

住み続ける世帯が家を取得したい場合は、家の評価と用意できる資金を別々に確かめます。

査定額、ローン残高、大きな修繕の見込み、家族へ支払う可能性があるお金を一枚に並べます。取得方法や税金は家庭ごとに変わるため、この資料を持って専門家へ相談してください。

まとめ:同居の長さと家の取得を分けて確かめる

兄弟・姉妹の世帯が住み続ける場合は、暮らした年数だけでなく、名義、家族の希望、費用の負担を確かめます。

最初の一歩は、土地と建物の登記事項証明書を確認することです。ここを飛ばすと、住む人だけで家の将来を決められると思い込むおそれがあります。

名義が分かったら、親、同居世帯、別居家族へ一人ずつ希望を聞いてください。つぐーるでは、同居世帯が住み続ける条件を家族で確かめることも含めて、実家の将来をこれから考えるあなたに信頼できる情報を提供しています。